リアル あたしんち

昭和平成を生きるスーパーオカンと家族のエピソード

幼子に残る親の思い出

幼いころ、私は両親と遊んでもらった記憶がありません



私は2歳から保育園に通っていて
昼間は友達と遊んだ記憶はちゃんとあるのですが
両親に遊んでもらった記憶はなく・・・・



というより、両親が自分たちだけで遊んでた記憶しかない



その最たるが麻雀です。


夜な夜な、親の友人が我が家を訪ね
一室を密閉し麻雀に励んでいるのです。



ジャラジャラジャラジャラ・・・
麻雀パイを混ぜる音



「ポン!」

「えー!!」
「それあかんわ~」
「あーーー!!」
ワハハハハ!!!



そんな音が部屋の外から、聞こえてきて
子どもながらにそーっと部屋の引き戸の隙間から
のぞきます。



麻雀をしている時、基本、子どもは立ち入り禁止
なので、こっそりのぞくわけです。



昔はコタツの台板をひっくり返すと
緑の布地が貼ってあるみたいな感じになってて
そこで麻雀を並べて・・・
そして
密閉された部屋はタバコの煙で充満



・・・その光景は今でも忘れません。





その部屋に入ったら怒られるんですが
機嫌がいいときと、用事があるときは
部屋に入らせてくれます



でも用事というのは
「たまちゃーん、タバコ買うてきて~」←オカン
「あ、ワシも~」←しらないおじさん
みたいな。
で、近所のタバコ屋の自販機で買ってくる

ほかにも
「卵ごはん、作ってきて~」←オカン
「あ、おっちゃんにも、作ってきてくれるか~」
みたいな。



『卵ごはん』というのは
小さいながらにオカンに仕込まれた料理で
フライパンに卵を割って🍳、醤油を入れて、ぐちゃぐちゃっと混ぜたところに
ご飯を入れて炒める、というシンプルなもの。(今でもたまに作ります)




そう、幼いころ私は
完全に親にパシらされていました。(笑)




まあ、麻雀だけでなく
親は飲みに行ったり、パチンコに行ったり
家を空けることがしばしば・・・



段ボールの中にカップラーメンやチキンラーメンなんかが
いっぱい入ってて
弟とそれを作って食べてたなー・・・。


オカンのおばあちゃんから電話がかかってきたりして
「アンタ、今日もラーメンかいな~、
 そんなんばっかり食べとったらアカンでー、病気になるでー」

なんて、よく言われました。



・・・いやいや、それアンタの娘に言うてくれ・・・
みたいな(笑)



でも、そのせいか
父方、母方とも、おばあちゃんとの思い出は本当にいっぱいあって
海やプールに連れていってもらったり
一緒に畑をしたり
タライで洗濯したり
銭湯に行ったり
自転車で一緒に走ったり
商店街のうどんを食べにいったり・・・
幸せでした🧡😊