リアル あたしんち

昭和平成を生きるスーパーオカンと家族のエピソード

恋せよ乙女

携帯電話がなかった高校時代
門限が18時だった私にとっては
家に帰ってから、友達にたわいものない内容の手紙を書いて
翌日渡す(手紙交換)のが、毎日の楽しみでした。

手紙の内容は・・・というと
昨夜TVで見た推しのアイドルがカッコよかった~


○○くんがカッコいい


担任の先生がどうした


生活指導先生がムカつく


休みの日のお誘い・・・・
などなど。



最初はそんな軽い感じのノリで手紙が書くことが楽しかったんですが・・・・






高校1年生の秋
隣のクラスに好きな男の子ができてしまった私
とても手紙なんかでは
自分の抱えてる恋の悩みを解消することができなくなり
電話で友達に相談することが始まりました。




女子高生の電話おしゃべりって
始まると止まらない~



最初は家族にも遠慮がちに使っていた電話が
やがて、少しずつ長くなり・・・
喋る、喋る、ひたすら喋る!!!



30分後
オカン
「たまちゃん、そろそろ電話切りよー」


「わかってるー」





1時間後・・・
オカン
「たまちゃん、ええ加減にしてよー」


「うん、わかったー」



1時間30分後・・・
オカン
「おかあちゃんかかって、電話かかってくるんやから、ホンマええ加減にしてよ!」


「ごめん、わかったからー」



2時間後・・・
オカン
「コラー!!!!」




「ごめん、切るわー、また明日なー(友達に言う)」




・・・と、毎回そんな感じ・・・



オカン
「一体、なにに、そんなに喋ることがあんの!!?」
と言われるが
オカンに恋の悩みとは言えるはずもなく・・・・
長電話は止まらない。




オカン
「あんたのせいで、電話がかけてもつながらへんって言われるー--!
 もう、長電話、絶対あかんでー!!!」

ときつく、言われる。



それでも長電話は止まらない。


やがて家族から
「お宅の電話、いつかけても、いつも話し中で
 全然繋がらない!!!って言われる!!!」

とのことで
とうとう、我が家も『キャッチホン』を導入することに。



し・か・し



このキャッチホンをつけることで
ますます、長電話が泥沼に・・・・



安心して長電話できるので
2時間だった電話はやがて3時間・・・4時間・・・・とエスカレート
(深夜まで喋る)




とうとう、電話代が最高値に💦💦💦




これはさすがのオカンも角生えた!!!
「アンタ―ええ加減にしー---ー!!!
 電話代、3万円超えてるやないのー-----!!!」



いや友達から、かかってくる場合もあるので
いつも私から電話かけてる訳では・・・・💦💦💦
(言い訳)



しかし大目玉をくらってしまったからには
さすがの私も、しぶしぶ、電話を控えるように。



っていっても
我が家の門限18時やん?
友達といつゆっくり喋るん???
という文句を心に秘め



とりあえず
こちらからかける電話の回数だけは減らしたもの・・・・
高校生は恋の悩みが絶えなくてですね~
ってことで、親が寝てから、コソコソと長電話。




毎月の電話代に目を光らせるオカン


たま~にくる月3万円の電話代請求のたび
雷を落とされる私




電話だけではおさまらず
一度、夜中にこっそり家を抜け出し
終電に乗って、失恋した友達のところまでかけつけたこともありました・・・・
(翌朝、始発で帰りました)



悩み多き女子高生
今は携帯電話があってそんな親子バトルもしなくてすむ
ホントにいい時代になったね~



それがいいかどうかは、分かりませんが
今となっては、それも楽しき思い出🎵