リアル あたしんち

昭和平成を生きるスーパーオカンと家族のエピソード

弟の家出

私が21歳、弟が20歳のころ。
弟が家出しました。



もともと、弟は無断外泊もよくあったので
「そういえば、しばらく帰ってきてないな。いつ帰るんかな」
と帰りを待っていました。



というのも、弟にキャッシュカードを貸していて
いつ、キャッシュカードを返してもらえるか
と、気になっていました



1週間過ぎたころ
さすがに心配になって銀行に電話
「残金、1万8千円です」
と言われ、思考が止まる
(残金、もっとあったはず・・・)


弟は、私の貯金から15万円を引き出していて
逃走(家出)したと直感しました。
(キャッシュカードは、ソッコー凍結)


お金のことをオカンに報告



オカンも、弟が家出をしたと判断。
当時は、携帯電話も普及してなかったので
連絡しようにも、連絡できず、探すこともできませんでした



弟は、高校卒業後、バイトなど仕事をしてましたが
勝手にやめたようで、家出。



大学生の私にとっては
コツコツためた15万円は、本当に大きかった・・・。

それまで、弟には、時々お金を貸すことがあり
自分が銀行に行けない時は
弟を信用して、キャッシュカードを渡しておろしてきてもらっていました



でも、ちゃんと、すぐにキャッシュカードも
お金も返してもらえるの

今回も信用して、キャッシュカードを渡していました



しかし、貸しても2万円程度



誰かから
「お金を貸すときは、あげたつもりで貸せる金額を貸さないといけない」
と聞いたことがあり
めちゃくちゃ悔しかったけど
その15万円はあきらめました


自分が信用してキャッシュカードを貸してしまった
勉強代だと思い、あきらめました



弟の消息はつかめないまま
2年後・・・



オカンが外出先で
工事の車両誘導警備をやってる弟を発見!!



「お前、なにしてんねんやーーーー!!!」
オカン発狂
「一回家帰って来い!!!」とも。



その夜、弟は2年ぶりに家に帰ってきました


この2年間、車で寝泊まりしていたと。
お風呂などは友達の家で入らせてもらったりしていたと。
家出の理由は、よくわかりません。



ただ
「アンタ、お姉ちゃんのお金、持ち出したやろ。ちゃんと返しよ!!」
とオカンは言ってくれました



弟はちゃんと返す、とは言ったものの
その後もいっこうに返してくれる気配はありませんでした。




その時は私ももう、看護師として自立しており
特に急いで返してもらう必要もなかったので
請求はしませんでした。



一度はあきらめたお金だったし
まあ「返ってくれば、ありがたいな」というくらいのスタンスでした。



それから、10年後、弟は結婚するのですが
結局お金は返してくれなかったので
「あの15万円、結婚祝いね」
ということにしました。



(とは言っても、結婚式には
きちんと主人の名前で5万円包みました)



でも、その後、私の娘のお祝い事には
少し、上乗せしてお祝い金を渡してくれる弟だったので
15万円騒動も、よき笑い話にすることにしました😊



私が自立できてなかったら
そんな風に考えることは
できなかったかもしれませんが


私も学生時代に、留年して
1年余分に学費を払ってもらっているので
弟からお金がかえってきたら
それを親に渡そうと思っていました。


でも、結局かえってこなかったので
私も親に余分な学費は返せませんでしたが・・・😅



(ちなみに、学費は国立大の1年分の学費くらいです
 お父さん、お母さん、ごめんなさい💦)




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