リアル あたしんち

昭和平成を生きるスーパーオカンと家族のエピソード

ばあちゃんの財産

ばあちゃんは、昔から歯が悪く
私が物心ついた時には
すでに上下とも入れ歯になっていました。


ばあちゃんの口の中に残っている
自分の歯は
全部で6本程度だったように思います。




ばあちゃんは
「この歯(入れ歯)はな、ばあちゃんが、一生懸命働いて
 貯めたお金で買うた、財産や~」
と、よく孫の私たちに教えてくれていました。




そして
ばあちゃんは、お風呂に入るとき
湯舟につかりながら
洗面器の中に、その財産を入れて
いつも丁寧に
歯ブラシでゴシゴシしてました。


すると、その財産は
白いものがキレイにとれ
ツルツル・ピカピカ✨✨✨に。



その姿をよく見ていた
孫の私たち(弟と私)にとっては
もう、それが面白くて面白くて
自分たちもやりたくて、仕方がない



「今日は私がやるんやー!」
「いや、僕がするねん!」
「イヤー!私!」
「僕!」

と、4~5歳の子どもが
入れ歯の取り合い。




お風呂から上がっても
入れ歯を持って走り回る私たちに
ついにオカンが
「コラー!!あんたらー!!
 ええ加減に ばあちゃんに 歯かえしたり!!」😡

と噴火



歯のないばあちゃんは
モゴモゴ・・・

「この歯はな、ばあちゃんが、一生懸命働いて
 貯めたお金で買うた、財産や・・・」


ばあちゃん、ごめんね💦



余談ですが
私は看護師をしていまして
患者さんが
ポリデントに入れ歯をつけていた水を
飲んでしまったことがあります。
ポリデントを食べてしまった方も・・・。


ぜひ、お気を付けください💦



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