リアル あたしんち

昭和平成を生きるスーパーオカンと家族のエピソード

ばあちゃんが言えない言葉

私のばあちゃんは、大正生まれの人間で
英語っぽい発音が全然できませんでした


その中でも、日常茶飯事に言えなかったのが
「ティッシュ」でした。
なので、いつもティッシュペーパーのことを
「テッシュ」と言うてました。

小学生だった私は、なぜ、ばあちゃんが、
こんな簡単な言葉が言えないのか?不思議で仕方なく



私:「ばあちゃん、“ティッシュ”!」
婆:「ッシュ!
私:「ちがう、ちがう、“ティッシュ”!」
婆:「ッシュ!」
・・・の繰り返し。
「たまちゃん、ッシュ取ってきて~などと言われるたんびに
「ばあちゃん、ティッシュ!」と
しつこく、こういうやり取りをしてました



とにかく「ティー」という発音ができないので
ばあちゃんにかかると
ティーパック(紅茶)➡「テーバック」(←それ、パンツやないかい!)
Tシャツ➡「テーシャツ」
アイスキャンディー➡「アイスキャンデー
もちろん
ABCDも➡「えー、びー、しー、でー・・」
・・・といった具合で💧



そのたんびに
婆:テーバック」
私:「ばあちゃん、ティーパック!」
婆:テーバック・・・」


婆:「アイスキャンデー」
私:「ばあちゃん、アイスキャンディー
婆:キャンデー!


婆:「ABCデー」
私:「ばあちゃん、ABCディー
婆:デー・・
と、子どもだった私はいちいち
ばあちゃんの発音をなおそうと、しつこく言っていました



大正生まれのばあちゃんにとっては
英語の発音を使うことなく、成長したからなんでしょうね。
なので、こういった発音が全然できない



まぁとにかく英語が全くダメやった訳ですけど
昔、近藤真彦(マッチ)「ギンギラギンにさりげなく」という歌が流行っていて
この歌の間奏に
「I get you baby,I need you baby,i want you baby ,Right on !」
という歌詞があるんですが


姉弟で楽しく唄っていると
ばあちゃんが
「エッチベール、エッチベール、エッチベール、オン!」🎵
と一緒に唄ってくるんです。


「はぁ?ばあちゃん、今、なんて言うた?」🤣
と大笑いしましたが、ばあちゃんにはそう聞こえてたようで。


またまた、ムキになってばあちゃんに何回も教えるんですが
ばあちゃんの発音はなおらない
ばあちゃんは開き直って、間違ってても堂々と私たち孫と
「エッチベール」を一緒に唄っておりました。



いつの間にか私たちも、ばあちゃんと話する時は
「エッチベールの歌」というのが共通語になっていました。
(いえ、あくまでも「ギンギラギンにさりげなく」なんですけどね。)



ばあちゃんと話する時は、ボケとツッコミみたいで
本当に面白かった🤣🤣🤣
いい思い出です。🥰


【ソウルタワー横にある、恋人の聖地のシンボル】