やんちゃな弟
本当は哲太郎という名前になるはずだったのに
役所に届け出る直前にばあちゃんに名前を変えられた弟。
もし「哲太郎」という名前だったら
もっと、違った人格になってたんちがうな、と思うほど
それは、それは弟には手をやきました。
小さいときは
隣の市にある母方のばあちゃんちに泊まりに行き
夜中に泣き出して、本気で歩いて家に帰ろうとしたり
小学生の頃は
学校で機嫌悪くして、途中で家に帰ってしまったり
昼間っからバクチク(子供用)で遊んでは怒られたり
など、しょっちゅう、親に叱られる、という子ども時代やったんですが
その弟が高校時代のころ
夜中に目が覚めると何やら弟の部屋が明るい。
話声も聞こえる。
それも、1人や2人の声ではない・・・
不思議に思った私は、弟の部屋をのぞいてみた。
すると、高校生の男子6人ほどが何やら盛り上がっておる。
部屋の空気は真っ白・・・そう、みんなでタバコふかしながら
夜な夜な、弟の部屋にタムロしておったんです。
(言っときますが、高校生です)
弟の友達一人が
「おう、ねーちゃん、こんばんはー。おじゃましてます!」
と私に話しかける。
(おいおい、夜中1時2時やぞ)
私
「あんたら、なんで、こんなとこに・・・それも、どうやってここまで来たん?」
友達
「俺の車っス!」(←いやいや、お前の車やないやろう、お前の親の車やろ)
私
「え?あんた免許もってんの?」
友達
「いや、こんなん、ちょっと練習したら、
だれでも乗れるっスよ!」
私
「・・・知らんけど、気いつけよ。」
当時、私が高校3年、弟が高校2年でしたかねー。
この無免で運転してきたコは、高校退学してたようで
このコを中心に、弟たちは夜な夜な、高校生の分際で深夜に遊びまくっておりました。
当時、私と弟は同じ高校に通っており、
進学校として、けっこう勉強にも厳しい高校だったんですが
弟は2年生から理数コースの男子クラスとなったからか、
この頃から、このような遊びをする友達に恵まれたようで(笑)
こういうノリで高校生活を送っておりました。
まあ、弟が、夜な夜なそんな風に遊んでいることを私は知っていたのですが
もちろん、親には内緒でした。
怒ったら、そうとう怖いうちのオカン。
とても言えるはずが、ありません。
なので私は見て見ぬふりをしておりました。
親が気づかないのか?
と疑問に思われる方もいると思いますが
当時、親の寝室は2階。私たち子どもの部屋は1階にあったので
親が寝静まってから、弟の部屋に窓から友達が入って来る。
てなわけで、どうにかこうにか、バレずにおりました。
でも、オカンは何かおかしいと、感じていたようで
ある日
「最近、なんか、おかしいことないか~?」
とオカンに聞かれ
「いや、別に・・」と知らん顔していた私。
「なんか、車の座布団の位置が変わっとったり、車に傷があったりするねん」
と、オカンは明らかに、何かを疑っているようでした。
これは、弟たちが、オカンの車を勝手に乗り回してる可能性がある・・・
と悟った私。
でも、どうすることもできない私。
とりあえず、弟に忠告だけしておいた。
そんなある朝のこと。
朝もはよから、5時くらに電話📞が鳴りました。
眠けまなこで電話をとると
「こちら、〇〇警察ですけど、
お宅に息子さん、いらっしゃいますか。
保護者の方はおられますか。
今、警察で保護してますので、
保護者の方に引き取りに来てもらいたいんですが」と。
慌てて、2階で寝ているオカンを起こしにいき電話に出てもらう。
「はい、わかりました。すぐ行きます」と電話を切るなり
「やっぱりアイツやったんか~!!!🤬
なんか、オカシイと思っとってん!!!」
とオカン激怒。
とりあえず、弟を引き取りに父と警察へ。
弟とともにかえって来たオカンは私に事情を説明してくれました。
どうやら、弟は夜な夜な、オカンの車(軽自動車)を
友達と無免許で乗り回していたらしい。
ある日の夜、とうとう、それが警察の目にとまったようで
「君ら~、免許証見せてくれる~?」
と言われ
「ヤバい!逃げるぞ!💦」
と、車を放りだして、走って逃げてしまいました。
しかし、ソッコー警察に捕まえられ
結局のところ
・無免許
・未成年深夜徘徊
・未成年喫煙
・職務質問逃避
という罪で捕まってしまいました。(保護された?)
警察に引きとりに行ったとき
警察の方は
「まあ、息子さんも反省しているようですし、学校には言わないでおきます」
と優しく言ってくださったんですが
オカン
「いいや、学校にちゃんと、言うてください。
そうでないと、この子のためになりませんから。」と一蹴。
すぐさま、弟の停学処分が決まりました。😇
・・・我が弟よ・・・もし「哲太郎」だったら、
もっと、違う人生やったかもね。
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